肝機能障害
2018年 04月 17日
肝機能障害を考えるとき、まず身体所見から急性か慢性かを考える。
急性・慢性を考えた後は、肝細胞型(ALT著明高値)、混合型(ALT↑、ALP↑)、胆汁うっ滞型(ALP,γ-GTP著明高値、ALT上昇)を考える。
急性肝炎を見た場合、与芝の式で劇症化リスクを評価する。
チェックポイント
- 眼球結膜黄染
- 肝性口臭
- 女性化乳房
- 肝腫大
- 肝叩打痛
- 脾腫
- 腹水
- 筋萎縮
- 浮腫
- 羽ばたき振戦
- くも状血管腫
- 手掌紅斑
- 腹壁静脈怒張
急性肝炎を見た場合、与芝の式で劇症化リスクを評価する。
λ=-0.89+1.74*成因+0.056*T.Bil-0.014*ChE
成因:HAVまたは急性感染のHBV→1
慢性感染のHBV、non A、non B→2
λ>0なら劇症化可能性が高いと評価し、移植可能施設での集中治療を行う。
肝炎
慢性感染のHBV、non A、non B→2
λ>0なら劇症化可能性が高いと評価し、
肝炎
⚫︎治療
初期治療は安静と補液。 安静臥床により、肝血流を確保する。
急性重症肝不全では糖新生阻害により低血糖になる可能性があり、ブドウ糖の持続投与を行う。
食欲の改善に伴い、口当たりの良いものから低たんぱく食で経口摂取を開始する。(蛋白1.0-1.2g/kg/day)
肝硬変があればChild-Pugh分類で重症度評価する。
慢性肝障害患者の食事の基本は高カロリー高蛋白食だが、末期肝硬変では高蛋白食はアンモニア上昇を助長する。
慢性肝障害患者の安静度は、代償期なら疲労を感じない程度の仕事や運動は許可する。
食事は、蛋白1.2-1.5g/kg/day。代償期なら塩分7g/day以下だが、非代償期なら5g/day以下。
腹水貯留や低Na血症があれば水分制限する。
肝硬変患者の早朝空腹時の糖質利用を改善するために、就寝時にLES(late evening snack)食としてアミノレバンENを補うことが推奨されている。
急性重症肝不全では糖新生阻害により低血糖になる可能性があり、
食欲の改善に伴い、
肝硬変があればChild-Pugh分類で重症度評価する。
慢性肝障害患者の食事の基本は高カロリー高蛋白食だが、
慢性肝障害患者の安静度は、
食事は、蛋白1.2-1.5g/kg/day。
腹水貯留や低Na血症があれば水分制限する。
肝硬変患者の早朝空腹時の糖質利用を改善するために、
by matsunokoke
| 2018-04-17 15:37